プロを育成するということ
またしても今学んでいるテグムの話。
今日、練習場に行くと、高校生3人が来ていた。
彼らはここから2時間くらい離れたところの芸術高校の国楽の専攻の私の師匠の弟子である。
来週土曜日に行われる全国の国楽(韓国の伝統音楽)のコンクールに高校の部で出場するという。
皆、かなりのレベルでコンクールに出るだけあり、演奏の完成度も高い。
各自、練習しているのだが、それなりに緊張しながらやっていた。
正直、私にはみんな出来上がっていて、本当にすごいなあと感心するばかりであった。
師匠も顔をだし、皆を集めて吹かせる。
私は自分の練習もそっちのけでそれに聞き入っていた。
やがて師匠は学生の演奏を止め、厳しい顔でかなり強い調子で注意をし始めた。
具体的に何を注意されていたのか、よくわからなかったが、練習にとりくみ姿勢について言われていたようだ。
普段、私には見せないようなかなり厳しい顔で、1時間ほど、話が続いた。
学生は神妙なものである。
その後の練習はピリピリとした雰囲気が伝わってきた。
その後、学生達は食事をしに行き、私の稽古になったが、師匠は、先ほどとは全く違う、いつものにこやかな顔で私のへたくそな演奏を見てくれた。
同じミスをしようとも前回指摘したことが曲の中でできていなくとも、ていねいに注意してくれた。
やはりこれがプロになる人と趣味でやっている人との違いなのだろうと思った。
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