« 均質化する尺八 | トップページ | お腹で支える »

2005/06/15

芸の品性

日本人はなんと品を失ってしまったことか。

新幹線の中で弁当を食べながらペットボトルのお茶を飲んだ。
マクドナルドのハンバーガーを歩きながら食べた。
子供の頃、お茶などを水筒から直接飲むことはラッパ飲みといって行儀の悪さをたしなめられた。
歩きながらモノを食べるのも同様。
それが今では何も感じなくなっている鈍さ。

尺八も舞台では動かないことをよしと習った。
きっちりとした姿勢で、音楽の動きは自分の内なるものとして消化し、表にはださない。
いかにもリズムに乗っているような動きは下品といわれた。
実際、舞台で微動だにせずきっちり演奏するすがたは緊張感があり、すばらしいものである。

いまや現代曲ではリズムに合わせ体を動かすことは自然なこと、むしろ動かないのは異質と思われてしまう。
古曲にもその波があるのか、ノリノリで体を揺らす人も多い。
自分自身も本曲を吹くとき気分を込めたつもりで尺八を動かしたり、しかめっ面したりしていることが多い。

日常生活を含め、いろいろな品性が鈍っているのだろう。
芸の品は大切にしたいものである。自戒をこめて。

|

« 均質化する尺八 | トップページ | お腹で支える »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/30551/4571996

この記事へのトラックバック一覧です: 芸の品性:

« 均質化する尺八 | トップページ | お腹で支える »