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2005/07/12

五線譜の尺八譜の試み

現代でもグローバルスタンダード(自分の嫌いな言葉であるが)である五線譜を使って尺八を教授しようという考えはわが師、善養寺先生の「はじめての尺八」をはじめある。
大正、昭和初期には筝曲、地歌の和洋合奏、バイオリン編曲などの五線譜が出版されている。
雑誌「三曲」(大正11年9月号)によれば酒井竹保がすでにその時代五線譜で普及、教授を行っていたとのこと。

尺八楽譜の標準化⇒五線譜の採用は何度も繰り返されることであるが、今まで定着しなかった。
尺八のロツレチ譜は流による記譜の違いなど、不合理は多いのだが、五線譜では記述できない情報を持っていると考えるべきである。
本曲を五線譜で書いてみればわかるが、五線譜で書いた本曲は音程をあらわすばかりで全く音楽を表していない。筆書きのロツレチ譜は音の高低を表すにとどまらず、音色、手法などの付随する情報を多く含んでいる。
尺八の妙味は音の高低とリズムが主ではなく寧ろ音色であったり当たり、ユリなどそれ以外のところに多く含まれているのではないかと思う。(現代曲のようにそれらを重視しない音楽には五線譜は一向問題ない)

それにしても酒井竹保氏は結局竹保流譜ではロツレチよりマイナーなフホウエ譜を使っていることも面白い。


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