« 聴衆なき音楽 | トップページ | 大道芸に学ぶ »

2005/10/18

速い吹く~明るい本曲のすすめ

昔の名人の本曲の音源を聞く。
SPの時代だったという事情もあるだろうが今の本曲よりかなり速い。
現代では本曲というのは重々しく吹くものだという感覚があるのだろうか。
聞くほうもそれをそうあるべきと要求し、演奏するほうも無意識に感じどんどん遅くなっていく。
虚空でも奥州三谷でもさくさくと進む。
それでいて雑というわけではない。あの時間の中に手を押し込むというのはなかなかの技術である。
それをあせっているように聞かせないというところがうまいところなのだろう。
吾妻獅子などの軽い曲は特に今の演奏との「軽み」の差を感じる。
朗々と吹かれる雲井獅子なんてのはやはりおかしいと気づくべきだ。
本曲は本来それほど暗くない。眉間にしわ寄せて息いっぱいに伸ばしながら吹くものだから、とても暗く聞こえてしまう。
明るい本曲をめざそう、と思う。

|

« 聴衆なき音楽 | トップページ | 大道芸に学ぶ »

コメント

2月に,恥ずかしげも無く,自己流「吾妻曲」(明暗対山派譜)をお聞かせしましたけど,あの程度の軽さは,ろめいさんのイメージと比べていかがでしょうか? 私は,25年ほど前に「朗々」とした吹き方で習ったはずですが,それをすっかり忘れてしまって,新たに繰り返し吹いているうちにあんな吹き方に収斂しました.ですから,間違っている!と,言われても,直し様もありませんけど.好みの問題かもしれませんね.

投稿: 松見 | 2005/10/22 22:52

民謡の江刺追分なども昔の名人は結構早く歌っていたらしい。それでいて節はちゃんと回っていたようです。

投稿: しんた | 2005/10/19 17:11

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/30551/6464368

この記事へのトラックバック一覧です: 速い吹く~明るい本曲のすすめ:

« 聴衆なき音楽 | トップページ | 大道芸に学ぶ »