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2005/11/27

最初の一音

本曲でも外曲でも同じだろうが、曲の始まり、最初の一音はかなりの準備と覚悟がいる。
最初の一音で曲全体の世界が決まってしまうといってもよい曲もある。
虚空や阿字観の出だし、三曲では残月の出だしなどは特徴的なものである。

しかし

私はこれがどうしてもうまくいかない。
息の準備、気持ちの準備などしているつもりなのだが、師匠を前にして、あるいはお客さんを
前にして多少の緊張の中でそれを「さあ」と始めると、実に自己嫌悪に陥るような音になってしまう。
練習のときにできている普通の音が出ないのだ。
ここでもう一度やり直せばなんとかなるのだが、音楽というのは一度始まってしまうと、出た音は取り消せない宿命である。
原因はやはり精神の問題だろうか。
うまく吹こう、良く見せよう、が唇、息の緊張を生んで支えのない壊れた水道管の水のようなドブドブとした音になるのだろう。
これを何とか克服したい。何かよいヒントはないものかと思っている。

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コメント

後でテ-プを聞くと本当にそう思いますね。
私の場合も、どうしても装飾音が出すぎています。自宅の稽古場とは違う緊張感が、唇等を硬くさせているのでしょう。
プロとの違いはここにあると思います。これを克服するのには、場数を踏むしか無いように思います。それと、より大きな舞台を経験して、良い意味で格下の舞台をなめてしまう事。なめるというのは、雰囲気に負けないという事で、芸そのものには最善を尽くす事はいうまでもありません。

投稿: 丸悠@単管丸 | 2005/11/27 12:02

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