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2006/03/26

2つの「三谷」

今日、名古屋の本曲会で對山派の「三谷」を吹いてきた。
私は今回、2尺3寸管でたっぷりしたテンポで重い雰囲気で吹いてみた。

今回、三谷では對山派と西園流の2つ聞くことができ、改めて比較することができた。
西園流の三谷は、上向のツがカリ(メリでない)音であることが大きな違いである。
これは曲の明るさを特徴づける。
樋口對山はこれにニュアンスをつけようとしてツのメリを多用したのではないか。
そうすることにより曲に陰影を持たせ、、ある種、琴古流的、奥州流的な(?)理屈っぽさを持たせようとしたように思える。
反面、西園流のそれはあくまでも健康的で明るさが際立っている。
今回の演奏では西園流の三谷も他の本曲のようにやや眉間にシワをよせたような演奏になっている向きもあったが本来からいけば、もっと快活な音楽であるように思える。
私が對山派で重苦しく吹いてみてはじめて気づいたことであるが、三谷の健康的な明るさは西園流の方が優れている。これを軽みをもった演奏出来る技術が必要なのだろう。
三谷については對山の整曲(編曲)は曲の本来の意図からはややずれてしまっているように思える。
西園流の三谷のよさを再認識する機会になった。


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コメント

西園は芯があって楔に軽く吹き語らない!
本曲だと意識して力(リキ)が入ってしまう。
思ってみてもなかなかできない、出来ないから
また、やって見たくなる。
今日は、話が出来、たのしかつた。
次回の貴殿の西園本曲を期待しています。


投稿: 幽崖 | 2006/03/27 00:27

対山派の曲の中で「三谷曲」はやや異色の曲で,旋律がはっきりして,また曲の個性もはっきりしています.たしかに「陰影」もある珍しい曲です.対山派の曲の中では私の好きな数少ない曲の一つです(好き嫌いが多くてすみません).西園流との比較は面白そうです.今度,機会があったら,是非,ご教授ください.

投稿: 松見 | 2006/03/26 23:13

お疲れ様でした。40番くらいからしか聞いてませんが疲れました。
今、例のCDを聞いてますが、なかなか面白いですね。

投稿: しんた | 2006/03/26 22:15

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