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2006/11/09

西園流本曲「琴菅垣」

琴古流や對山派では「転菅垣」(ころすががき)というが西園流では「琴菅垣」といっている。
西園流は普大寺伝なので一月寺系ということで、琴古流の楽譜を見直してみる。
琴古流の「転菅垣」・・・これが似ていない。同名異曲と思えるくらい似ていない。
この曲の「転」の言われはよくしらないが、琴古流の譜から見ると「コロコロ」の「ころ」かと思えてしまう。
對山派のそれは西園流とほとんど変わらず、吹き方からくる違いくらいである。
さて西園流のそれですが、譜面をじっと眺めるとなかなかいろいろ見えてくる。
菅垣は概して、似たようなメロディが淡々と繰り返されることが多いが、西園流の吹き方からするともう少しのんびりしている。
この曲の構成の特徴は若干の接続部などがあるがおよそ以下の通り。

A-B・・・C-C-(高音)D-D-D・・・B-A(止め)

高音を中心としてシンメトリーな構成である。
なんとなく聞いてしまうとあまりわからないが、曲の落ち着きのよさはこんな構成感にあるのかもしれない。
こんな曲は奥州系の曲とは違い、感情移入を排して、バッハの音楽と同じように幾何学的にアプローチすべきなのかもしれない。
どういう作り方をするかわかりにくい曲と思っていたが、こんなところがヒントかもしれない。
本曲に解釈というのはおかしいかもしれないが、本曲の枠の中でこんな考え方をしてもよいように思う。

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コメント

ホントかウソかは、定かではないですが、
転菅垣の逸話は、
但馬の国の領主、仙石美濃守の近習
で忠節の士「神谷 転・かみやうたた」が
河野瀬平等と、
奸臣・仙石左京の手を逃れ。
主家の安泰を計り、一月寺の虚無僧となり、
朝夕に吹いていた曲に、後にコロをつけて
一般に流行した曲との説がありますね。
これが、世に云う仙石騒動・・・とか

投稿: さすらいの尺八マン | 2006/11/10 07:52

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