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2006/12/17

ムラ息は恥ずかしい

普通の人が尺八の音というとどうもブヒョヒョヒョヒョーというムラ息の音がイメージにあるようだ。
時代劇などの効果音にもよく使われるし、あれがいかにも尺八の音色ということになっている。
思うにやはりそれを定着させた貢献者は村岡実氏ではないだろうか。
尺八を普通の人に広めたという意味では戦後では村岡実氏が一番であろう。
演歌の伴奏、映画音楽と本当に誰が吹いているかはしらなくてもいろいろな所で耳にする。

ムラ息であるが一番有名な琴古流の「鹿の遠音」であっても本来はもう少し、副次的な効果音で地味な技法である。もっとも最近の鹿の遠音はやはりブヒョヒョムラ息が多いように思う。
他の曲でも世間がそれを尺八の音色と思っているからそれに迎合するのでもないかもしれないが、尺八吹きもみんな息交じりでブヒョヒョとやりはじめている。
効果音というのは一発芸のようなもので一度だけサッとやるから効果があるものでそれを多用するといかにも品がなく聞こえてしまう。
尺八はやはり他の楽器と同じく、きちんと説得力のある音を出すのが第一義。
ムラ息のような効果音はスパイスとして少しだけ効かせるというのがよいと思う。
何より、そういうブヒョヒョムラ息は聴いていても赤面してしまう。

そろそろ尺八吹きの方からそういうことを止めにしたほうが尺八の未来のためだと思う。
そうでなければ尺八は音楽より単なる効果音に過ぎなくなってしまう。


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コメント

実質はしんたさんのおっっしゃる「竹心会でいうムラ息」などとそれほど違わないのでしょうが、海童道のそれをムラ息と言うと音楽の根本を間違えることになってしまいますね。ま、日常的には通じればよいのですが。
しんたさん、貴重な情報をありがとうございました。

投稿: ペリー | 2006/12/19 18:29

>海童道では「ムラ息はない」
の出所は道祖から直接聞いたという素川さんから聞きました。石橋愚道さんもそう言ってました。

投稿: しんた | 2006/12/19 07:36

しんたさん今日は。

> 大本の海童道では「ムラ息はない」そう

わが意を得たりといったところなんですが、出どころを覚えていらしたら教えていただけないでしょうか。

投稿: ペリー | 2006/12/19 00:14

ムラ息の定義って人によって違うかも。
もともとの琴古でいうムラ息は一瞬強い息を吹き込む奏法だと思ってます。(乙も甲もあるらしい。)これを長めに吹くと僕が風息と呼んでいるものになる。
竹心会でいうムラ息は強く吹くのではなく口腔を狭めて(舌を「ク」の位置)唇を脱力して乱流を起こし、乙音ならボボボボボーてな感じの音を出す奏法。
ところが大本の海童道では「ムラ息はない
」そうなので混乱するところです。

投稿: しんた | 2006/12/18 00:14

しんたさん
未だにカザ息とムラ息区別付かないんですがどうちがうんですか?

投稿: ろめい | 2006/12/17 20:57

まったくそのとおりですね。
しかし、横山師みたいなムラ息のできる人は少ない。しっかり鳴らせない人が強く吹いているから風息になってしまうのである。

投稿: しんた | 2006/12/17 10:24

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