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2006/12/31

歳の瀬に滝谷孤瀧の「鈴慕」を聞く

昨日、K氏の家を訪ね、尺八を吹かせていただいたり、古い録音を聞いたりしていた。
その中に滝谷孤瀧の「鈴慕」があった。
「うまい!」ひさしぶりに感動ものの演奏を聞いたような気がする。
布袋軒鈴慕の手の細かいのもさることながら、独特の手のリズム感を感じる。

これはもう楽譜にかける話ではなく、決まりごととしての指のリズム感、そして微妙な装飾音のニュアンス。
本曲において楽譜というのはほとんど覚書でしかないというのはいろいろな人の言うところであるが、こうした所は正直記譜不能の世界である。
楽譜に頼っている限りは3回生まれ変わってもできないだろう。
これは本曲だからということではなく、西洋の音楽でもウィナーワルツのリズム感というのはやはり、オーストリ人独特のものがあるというし、ジャズの装飾などは楽譜にかけないものも多い。
これらはやはり、師事し、師と一緒に吹いていくなかで、その空気感を身につけるしかないのだろう。
もうひとつこの演奏のよかったところは、「流れ」である。本曲を積極的に動かしていく。最後に向けて繰り返しの旋律をパターンとして何回やるかでなく、「もういっちょ」という感じで自分の意思で繰り返していく、ぐいぐいと曲をひきずっていくという重心が前にかかっている感じがいい。

この岡崎明道伝の布袋軒鈴慕は15年ほど前に私も一度教えていただいたのだが、手が細かいのとニュアンスがつかみきれず挫折してそのままになっている。

2007年の目標がひとつ決まった。「岡崎明道伝、布袋軒鈴慕」を自分のものにする。

今年も生意気をずっといってきました。
来年はもう少し勉強してと考えています。
それではよいお年を。

【訂正】孤郎→孤龍→孤瀧

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コメント

久迷様
今年もよろしくお願いします。
岡崎明道伝の布袋軒鈴慕で、「今は吹く人を知らない」というほど大げさではありませんが。
手が細かく曲の本体をつかむのに時間がかかりそうです。

投稿: ろめい | 2007/01/04 21:40

ご無沙汰しています。今年もどうぞよろしくお願いします。今回の話題になさっている鈴慕とは、小野寺→岡崎→滝谷師伝の、「今は吹く人を知らない」と言われる幻の布袋軒鈴慕のことだろうか?と推測しています。まだ聞いたことはありませんので、マスターされたら折を見て、吹禅研究会@UECにてご紹介ください。

投稿: 久迷 | 2007/01/04 15:22

ろめいさん、単管丸さん、
新年あけましておめでとうございます。

「樹海の会」、どうぞおいで下さい。お待ちしております。

本年もよろしく。

投稿: ムーミンパパ | 2007/01/02 00:20

@単管丸様
おめでとうございます。
今年もよろしく
「樹海の会」ぜひ声をお掛け下さい。

ろめい

投稿: ろめい | 2007/01/01 02:35

本年は色々ありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。
来年は「樹海の会」にどうですか(ム-ミン会)

投稿: @単管丸 | 2006/12/31 22:27

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