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2007/02/06

西園流「琴菅垣」について

西園流の「琴菅垣」は対山派では「転菅垣」(ころすががき)に転化した。
これを神谷転にひっかけて「うたたすががき」と呼ぶ人がいるのはロマンチストの尺八吹きの愛嬌か。

さて琴菅垣は「琴」の「菅垣」と読むべきか。
あるいは「転菅垣」の音の転じたものか。
対山派が西園流からもっていった曲ということであるからこれは考えにくく、寧ろ、対山が移曲する際に
琴古流の転菅垣の音を借りたものか。(私には琴古流の転菅垣と琴菅垣、対山の転菅垣の類似があまり感じられない)
しかし、琴古流(一月寺系)の雰囲気は明確で菅垣という特徴を考えれば当然かもしれないが構成感の強い曲である。
およその構成は以下の通り

A:ウーウレレーレローロー

 B:ツーツレーローロハウウー

  C:レレハイレーレツローローツレーレロー

    D:ハーツツホロホロ・・・

      E:ツレーレローツレーツレレー・・・・

       F0:ハイーハーハイ・・・・

      E:ツレーレローツレーツレレー・・・・

       F1:(一の高音)ハーハイヒフフヒフハー・・・・

       F2:(二の高音)ハーハイヒフフヒフハー・・・・

       F3:(三の高音)ハーハイヒフフヒフハー・・・・

    G:ツレーレウハーウハーラチーチウ・・・・

 B:ツーツレーローロハウウー

A:ウーウレレーレローロー

(〆)レーレローロー

※F1~F3はF0の乙の手を甲にして展開
なかなか見事なシンメトリー構造の曲である。
こういうきっちりした幾何学的構成の曲はバッハの曲のように感情移入を抑え、演奏するのがよいのかもしれない。菅垣という以上、曲のスピードはともかく歯切れよさを残しながらさっぱりと演奏したい。
実はこの曲を正直練習し始めたとき、とらえどころのない曲で面白さがあまりわからなかった。
何かあるはずと取り組み始めたら、なかなか組み木細工のようなパズルを解くような面白さを感じられるようになった。


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