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2007/07/10

木幡吹月「尺八古今集」

昭和20年代後半、季刊「尺八」に連載された木幡吹月「尺八古今集」は、小さい頃から父親から、「あれほど痛快な評論はない。わが意をえたり」と良く聞かされてきた。
俎上に上がるのは都山流がやはり多いのだが、琴古流とて容赦ない。
ここで述べられていることの大半は現代でも通用する。
何が「新しく」て、何が「進歩」なのか。
尺八の本分は何なのか?
保守的と見られる論調だが、その中には真理がある。
斉藤緑雨の「警語」ではないが、尺八界をこれほど小気味良く切っている文章をしらない。

この度、和田真月先生が「尺八古今集」を多少読み下して復刊された。
ぜひ、入手してご一読いただきたい。


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コメント

単管丸さん、波平さん、虚韻さん
コメントありがとうございました。

尺八古今集は本当に名著というより快(怪?)著と思います。
いろいろなひとに読まれるといいですね。

虚韻さん
>理系出身で意外と若い方でしょうか?
想像されるとおり、理系出身で尺八の世界では若造の方です。
(いつまでたっても)
ブログで無責任に好きなことを(失礼なことを)言っています。

投稿: ろめい | 2007/07/21 22:36

 初めて書き込みします。 私は57歳で尺八歴、丸6年です。
小出虚風師(神如道直門)77歳に、古典本曲を習っています。
師のバリバリ響く音味と肺活量に、未だ、到達していません。

 「尺八古今集」は、入門の初めから、原文コピーをいただき、
常々、尺八の神髄ついて教えを受けています。

 このブログを紹介したところ、波紋の広がりに喜々とした
ご様子でした。 ろめいさんは、幾つ位の御仁かと共に想像し
てもいます。文面から、理系出身で意外と若い方でしょうか?

 今後も、このブログを楽しみにしています。      合掌

投稿: 虚韻 | 2007/07/21 11:44

和田真月氏が復刊された木幡吹月著「尺八今昔集」ですが実に名著であります。尺八界の宝じゃないかと思う。
先日、竹友にこの書のあるを教わり、拝借し、止むに止まれぬ思いから、一部抜粋コピーし、以来、わたし繰り返し愛読しています。
尺八を楽しむ者等はすべからく、久松風陽「独言」と、木幡吹月著「尺八今昔集」だけは必須のものとして読むべきじゃないでしょうか。

それにしても、コレは昭和26年に著されたもの。今からおよそ半世紀前(56年前)の著作です。その見識の高さと洞察力のすごさは驚嘆に値します。と、同時に、その後の尺八界発展の遅々たること…、これにも驚きます。

「尺八今昔集」第7章「一音生涯」のなかから以下一部抜粋します。
ここに、たまたま、今のわたしの心情がドンピシャリ記してあった。
わたしが都山流尺八を始めたのは、「尺八今昔集」が毎月・月刊「尺八」に連載されて以後6年を経た頃だった。わたしは昭和31年頃から都山流を始めたのだった。以来10年足らずやって頓挫し、定年退職後細々再会したがいまいち身が入らず中途半端だった。今年3月、すばらしい明暗の師を得て心機一転入門し、目下気持あらたに修行中だ。
このわたしの心情が、そのまま第7章「一音生涯」に叙されてあった。

第7章「一音生涯」(内一部抜粋)
29頁下段3行目~30頁上段から、

「現在の尺八各流は、ひとつとして完全なものはない。したがって、一派にとらわれず、二つか三つの流派を究めぬ限り、尺八の妙道に達し得ぬと考える。たとえば、ある人が、青年向きの大衆的尺八の流派に学んだとする。すると、ある程度年齢を加えるとなんとなく物足りなくなり、尺八そのものに愛想をつかす。逆に血気盛んな青年が始めから普化禅尺八に飛び込むと、そのあまりに暗く非音楽的なのに怖れをなし、一目散に退却し尺八ほど野蛮なものはないと早合点する。
…中略…、
わたしは、尺八は一人一流主義だから流派はいくら多くても構わない。修行者が冷静に流派を選択し研究すれば良い。
…中略…、
普化禅尺八で、「一音成仏」、つまり、一音に徹すれば身はすでに仏の境涯に到り得る、というので、普化禅の心得であると同時に。一生を通じての覚悟であり、「一音生涯」であるべきだ。竹吹きは、一生吹き通さねば真の竹吹きではない。…後略。」

わたしは、住まいの地域の文化団体・印南野半どんの会の一員だ。会では、文芸誌「印南野文華」を年2回発刊しており、このたび52号を出した。創刊当時からの巨峰・中嶋先生が亡くなり、今回の52号はその追悼号でもある。ここに、わたし、「周航始末・一音成仏」と題して一文を寄せた。もしよろしければ、こんな隠居ズズイも居るということで、開き観て欲しい。これ(周航始末・一音成仏」)、今日、たった今、わたしのブログに全文をアップした。

投稿: 波平 | 2007/07/10 08:53

お久しぶりの更新でしたね。

入手方法を知っていたらお教えください。

私ごときでも読めますか?

是非読んでみたいです。

投稿: @単管丸 | 2007/07/10 08:17

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