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2008/01/30

我が愛管~その1悟道管

気が付けば尺八が何本も集まっており、それぞれに思い入れがある。
私の愛管を紹介していこうと思う。
まず初回として、一番付き合いの長い尺八である「坪井悟道」作の一尺八寸管を紹介する。
中京地方の方以外で坪井悟道さんを知る人は少ないと思う。
もう亡くなられて久しいが、生前には名古屋の本曲会などで何度かお会いした。
この竹は私が25年くらい前に学生だった私に父が与えてくれた尺八である。
以来、この竹をメインとして最近まで利用してきた。
海外にももっていって演奏したし、自分の結婚式でも吹いた。
すべてにおいて80点はとれる尺八である。
自分の所にきたときには新管の真っ白な竹であったが今ではすっかり古色がついている。
中継ぎは籐巻きであった。
もちろん割れもなかった。
最初に割れたのは稽古後すぐ。裏孔のところから来た。
その次は20代のときにドイツ旅行をしてそのときにヨーロッパの乾燥で割れてしまった。
その後、下管まで割れて、ついに13巻というミイラ男状態となってしまった。
いかに雑に扱っていたか・・ということである。本当に悪いことをしたと思っている。

大変気に入って使っていた尺八であるが、大きな難点があった。
ピッチが高いのである。A=444Hzくらいで温まると445Hzを超えることもあった。
さすがにこれは連管するときにはちときつい。
それから何故か、裏孔が2mmほど真裏からずれていた。(実はその頃私はそれに気づいておらず、長く演奏すると尺八が捩れる原因がわからなかった)
学生のころよせばいいのに吹き口の形を少しだけ変えてしまった。(決してよい結果は生まなかった)

これらは数年前ついに、小林一城氏に手を入れていただき、管尻に一節つないでもらい、手孔を微修正し、音程を442Hzにまとめていただいた。あわせて歌口は元の形に戻し、中継ぎを漆塗りにしていただいた。
歌口の深さがやや深めだったので、父に歌口を入れなおしてもらい、0.5mmくらい浅くした。

私の使っている尺八でこれほど自分に合わせて調整したものはこれだけである。
それだけに思い入れは強い竹である。
18_

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コメント

信也さんはS市ですか。
私の実家は山越えた隣のT市です。

私は「鳴り」とか「音色」とかよく言っていたのですが何だか自分のイメージしているものと他の人が感じているものと同じかどうか段々わからなくなってきており、不用意に使えないなあと思っています。

投稿: ろめい | 2008/04/15 01:42

前回のコメントの続きになります。私は名古屋ではなく焼き物の町S市在住です。
梧道氏には龍の蒔絵の施された1尺9寸管や月舟作の1尺8寸管等色々拝見させて頂きました。
その時一緒にいた人が九州の毎日新聞の専務さん?でした。東京に赴任する途中で名古屋に暫く滞在すると言っていました。東京で「尺八製作法大全」を発行する為に梧道氏を訪ねてきたようです。持ち竹の改修を頼んでいました。
・・・・・・
尺八はストレスの無い鳴りを重視するか、音色を重視するかいつも考えさせられます。今の所私は音色の方がより大切だと思っています。

投稿: 信也 | 2008/04/14 20:46

信也さん
梧道ですね。
名古屋の方ですか?
坪井先生の所に琴古管があったというのは知りませんでした。
今はどうなっているんでしょうかね。
梧道管は実家にも9寸の延べがあります。懐かしいです。

投稿: ろめい | 2008/04/10 00:10

懐かしい名前がありましたので、昨日に引き続きコメントを書きます。私も梧道銘(「ご」はアオギリで木偏だと思います。)の1尺7寸管(上管に般若心経が彫ってあり、金色に彩色されています。)を持っていますが、裏孔は中心からずれています。又、孔位置も少し上目でメラないと律が高くなってしまいます。以前名古屋へ出掛け坪井氏に会って色々お話を伺った時、メッて吹いた方が音色に哀愁が出るのでそのように製管した竹もあると言っておられました。坪井氏の持ち竹を拝見し、「素山」と「梧道」の2つの銘が有ったので質問しましたら、名古屋の晃山流の大師範の時の銘が「素山」で独立して「梧道」を名のったとの事でした。
梧道氏の所へ出掛けた理由は「初代琴古作」の2尺2寸管を所有しているとの話を聞いたからです。銘を見ても私には本物かどうか分かりませんでしたが、桐箱に入っていて表面に刀傷もあり古色の存在感のある竹で、音色も素晴らしかった覚えがあります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
長くなってしまいますので、続きは次回コメントいたします。

投稿: 信也 | 2008/04/09 20:17

ろめいさんは尺八の面白いコレクションを持っておられます.是非,一つずつ,紹介してください.楽しみにしています.

投稿: Yatou | 2008/02/03 00:53

波平さん
抱いて寝ているのはこれではないです。
何せ中継ぎは踏んだら折れてしまうので・・・
(ほんとのかみさんは踏んだら私の骨が折れてしまうのだが)
虚韻さん
茶音頭は違う竹でやっています。
最近ちょっとこれの出番が減っています

しんたさん
割れは気になりませんが、さすがに学生時代からで手入れの悪さが気になりますね

投稿: | 2008/02/03 00:47

これが嫁さん?
毎夜抱き寝の糟糠の妻?

一城氏は魔法の耳・腕をもっておいでですよね!
わたし、竹隠銘の6寸管「羽衣」の律上げをしてもらいました。
8寸地無し延べ管「火吹き」の律調整・あごの高さ調整もしてもらった。いずれもドンピシャリ。

「火吹き」だけれど、
節くれだった野卑な坊主の趣がある。スッポンポンの丸裸。ふんどし代わりに、どこか適当な箇所にひと巻きしてもらおうかな。

投稿: 波平 | 2008/02/02 08:36

茶音頭はこれだったのでしょうか? 私は2本目の一尺八寸管を小林一城氏に依頼しています。正月休みに8本程、地無し管で寸法も色々に作ってみましたが、素人では難しいのがよく解りました。

投稿: 虚韻 | 2008/01/31 16:54

悟道管を吹いたことはないのですが、なかなか良い姿じゃないですか。
僕は割巻があったほうが好きですね。巻いてあるほうが格好良いじゃないですか。

投稿: しんた | 2008/01/31 14:25

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