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2008/01/27

私は耳が悪い

私は耳が悪い。

よく尺八吹きの議論に、純正律だ平均律だというのがあるのですが、私は自分が尺八を吹いていてその精度の音程まで作れない。
確かにピアノなどで調律を変えてそれぞれ弾いてもらえればそれでも何とか違いはわかる。でもそこまで。
三曲合奏などやっていても実は吹いているとピッチがずれかけているのに気づかないことが多い。
さすがに半音近く違えば私でもわかるのだが、音程がちょっと浮いている、沈んでいるというのは、演奏中には気づかないことが多い。
それがどうにかわかるのは掛け合いや、歌のかかりなどで、吹くのを休んでちゃんと絃を聞いたときに初めて気づくといった按配。あれっと音程の違和感に気づく。
録音するとよくわかるのだが、吹いているとこれがわかっていないことがよくある。絃を聞いているつもりでも、自分の出している音は聴けていないのかもしれない。
自分の吹く音というのは本当に聞いているようで聞けていないことを実感している。
尺八同士はそれでも比較的聞けるのだが、筝や三絃の音と尺八の音はそもそも音色が違い、自分の中で充分に音をフィードばっくできていないのかもしれない。
自分の出している音をもっともっと外から(客観的に)聴くということが必要なのだろうと思っている。

hideさんにコメントいただいたのでちょいと追記
音が聞こえないということではないのですが、やはり自分は音を聴いていないのだと思います。
そしてその識別能力にやや問題が・・・。
あきらかなメリの高い低いの判断はつきます。ピッチのレベルになると尺八同士一緒に連管して音程のずれがうなって気持ち悪いということなら判断できるのですが、尺八と三絃などの違う楽器の間で、それはけっこう聞きにくいのです。
よく最近の演奏会では調弦も尺八から取らず、「442Hzでいいですか?」なんていわれるので、「はいそれで」なんて答えているのですが、実際私は演奏中、ステージで管が暖まって基準ピッチが443Hzになっていてもまったく気づかないでしょう。逆に絃が441になっていても気づかず無意識で修正してしまっていると思います。
442Hzでキープできるだけの能力はありません。

みなさん現代曲やっている人なんか特にみんな耳がいいんだろうなあとうらやましい限り。


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コメント

私も子供の頃中耳炎を患い、右耳が聞こえません。筝や三絃は右に
座りますので、合わせるには“気”を読み取るしかありません。そして
子供の頃、ひどい音痴でしたから、チューナーを使って、特訓しました。
ピッチはまず目で覚え、常に440で吹けるようにしています。
6月2日(月)11:00~NHK FM「邦楽のひととき」で『船の夢』録音放送されます。

投稿: 虚無僧一路 | 2008/05/25 12:05

わたしごときレベルで言うのはおこがましい限りだと思いますが、全く同感です。
わたし地塗り管を1本も持ってなくて、律の揃っている竹がうらやましいです。随分値が高いようですね。
でも、値の高い、律の正しい尺八だから、正確に吹けるかというと、それはまた別のことなわけで、やっかいですね。

投稿: 波平 | 2008/01/28 08:29

尺八を始めて7年目です。難しい楽器この上ないです。息量、息流速等を自在にコントロールできて、しかも相手方の性格も把握して阿吽の呼吸で演奏できる余裕がないと、ピッチ安定も音楽性もでてこないのです。本当に難しい楽器なのです。もっとも現代曲をやってるプロは、レスポンスの良いのを使っていて、地なし好みの私とは違うでしょうが………。

投稿: 虚韻 | 2008/01/27 22:26

 師匠に「そこもうちょっとめって下さい」「あ、そこはめり過ぎです」とか指摘されるが 、自分では分からない。私は、子供の頃中耳炎を患い、今は補聴器を使っているせいだと思っていたが、健康な耳の方でもそうなんですか?。さあ、てえへんだ。

投稿: hide | 2008/01/27 10:17

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