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2009/02/14

甲音の恐れ

甲音の出し方なんていうと、そんな初心者のようなと言われそうですが。

甲音を強く吹かないように意識しています。
虚空や滝落の最初のツレーでも力まないように冷静に吹くように、決して外に吐き出さないようにと気を使っています。ちょっと油断するとこういう音は吹いてしまいます。
だいたい、曲の中で吐き出すように吹いてよいところは本当に何か所もないでしょう。
高音もまた吹きたくなってしまう欲求との戦いです。
内向的なというのとは違うのですが、いつも自分の中であるコントロールをしていたいと思います。
乙音は意識しやすいのですが、甲音になると、言うはやすしでなかなかうまくいきません。

甲音で小さい音というのも苦手です。
小さくて弱いのではなく小さくて強い音です。
かなりの集中をして一点を狙うのですが、ここでも吹いてしまう、あるいは口の周りで何かをしようとしてしまいすっと入れない。息の流れの中で入れればよいのですが変な緊張が口の周りにふとおこり破綻をすることがあります。どこか自分の中で自信がなく怖がってしまいます。
調子のチーチウーなんていう当たり前の旋律もすごく怖いです。
どんな音も手のうちにして、それを並べることから音楽を組み立てていくということを自在にできる人がうらやましいです。
不思議なことに三曲とか現代曲をやるときにはここまでの怖れはないのですが、本曲となるとひとつひとつの音だしというレベルでもう不安で不安で、すべての音が満足できなくて音楽の前で立ち止まっているような感じです。

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コメント

古典を吹くには肺活量がいると痛感しています。
吹き込みを重ねてスタミナが付かないと、余裕を待って力まずに芯のある弱音も出ないでしょう。

力んで眉間にしわを寄せてしまいます。閉眼で吹くとそれは顕著です。半眼や開眼でも吹いて、鏡で自分の顔を確認しますが、余裕のなさが現れています。

虚空を脳裏に光景でイメージしながら、自己満足で吹くのが今のところ精一杯の自分です。

投稿: 虚韻 | 2009/02/15 09:53

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