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2009/04/29

下品と上品の間~越後三谷

最近、越後三谷をよく吹いている。
しばらく吹いていなかったので、忘れかけていたのだがそれでも何度か吹いている内にすこしずつ、曲の雰囲気を思い出してきた。

越後三谷は大きく揺る、振り飛ばす所が何回も出てくる。
これがとても危険で、吹き方によってはすごく下品で嫌らしく聞こえる。
おとなしく吹けばいいかというと、これが今度はつまらなくなってしまう。
鶴の巣籠とか、いくつかの曲で大きなユリを使う場面がある。
これを思いっきり揺って、しかもきちんと間寸法に収めるというところが難しいところである。
大きなユリは感情の発露という面があるが、本当に感情のままにやってしまうと、品を失うことになりかねない。
絃の切れた凧のような演奏は聞く側には迷惑なことだろう。
悲しい歌を歌うとき、聞く側が悲しくなるのであって、感情を込めても歌う側が泣いてしまってはいけない。
演奏には、どこかでちゃんと冷静に見る外からの眼が必要である。

越後三谷を吹きながらそんなことを感じている。


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コメント

私の今吹いているのは神如道系の越後三谷です。
岡本竹外の譜は見たことありますし、岡本竹外さんから習ったという郡川さんに少し習ったりこともあります。(岡本竹外さんの演奏は聞いていません)郡川さんの演奏が岡本さんの演奏にどこまで近いのかよくわからないです。
他方、新潟の小山ほうしょうさんから岐阜の竹内史光先生のところに伝わっている越後三谷、鈴慕があります。(岡本さんのところも出所は同じだと思います)
これは琴古流の人が吹いていることもあり、琴古流っぽい硬さはあるのですが、さすがに専門家同士で伝えているのでかなり誠実な演奏だと思います。
これも少し父から習いましたが全然自分の身についていません。

神如道さんの越後三谷がどこまでもとの曲をとれていたのかはわかりませんが、神流であるとしても曲としてなかなかいい感じなので吹いているところです。

投稿: ろめい | 2009/04/30 20:33

岡本竹外譜の越後三谷を聴かれたこと、吹かれたことは有りますか?

有れば感想をお聞きしたいです。

投稿: 虚韻 | 2009/04/30 11:01

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